マルチヒップとは?

股関節周りの筋肉を刺激するために効果的なマシンの一つが「マルチヒップ」です。

お尻や股関節周りの筋肉を刺激するマルチヒップ

このマシンは、股関節周りの筋肉を刺激し、お尻の筋肉である「大臀筋」「中臀筋」や内ももの筋肉「内転筋群」、股関節周りの筋肉「腸腰筋」などを刺激し、筋力や柔軟性を高めます。

マルチヒップは複数の動作を行うことができ、動作の仕方によって刺激される筋肉が異なります。目的の筋肉に刺激が入るように、動作をしっかり理解しておきましょう。

マルチヒップの使い方①

ここでは大臀筋を鍛える使い方を説明します。

<STEP1>
マシンに対しカラダの向きを横にして立ちます。パッドの位置を前方に上げ、マシン側にある脚の太ももをパッドの上にのせます。両手はバーを握りカラダを安定させましょう。

<STEP2>
パットに乗せた脚の膝を後ろに上げるように力を入れていきます。この時上半身はしっかり固定し、腰が反ったり上半身が傾かないようにしましょう。

【check point】脚を後方に上げた際に、しっかり膝を伸ばすようにするとよりお尻を意識することができ刺激量が増えます。お尻を意識しながらパットを押していきましょう。

<STEP3>
上げられるところまで脚を上げたら、ゆっくりと脚を元の位置に戻していきます。

<STEP4>
この動作を繰り返し行いましょう。反対側も同様に行います。

マルチヒップの使い方②

ここでは中臀筋を鍛える使い方を説明します。

<STEP1>
マシンに対しカラダの向きを正面にして立ちます。パッドの位置は真ん中にセットし、鍛えたい方側の太ももの外側にパッドに合わせましょう。両手はバーを握りカラダを安定させましょう。

【check point】パットの位置は膝より少し上にくるくらいの高さにしましょう。パットの位置が上過ぎると、動作の範囲が狭くなり刺激量が少なくなってしまいます。

<STEP2>
パットを押すように力をいれ、脚を少し浮かせながら横に上げていきます。上半身はしっかり固定し、姿勢が傾かないようにしましょう。

【check point】動作中は膝をしっかり伸ばし、足首も90度のまま固定して動作を行うことで動作が意識しやすく中臀筋を効果的に刺激することができます。

<STEP3>
上げられるところまで脚を上げたら、ゆっくりと脚を元の位置に戻していきます。

<STEP4>
この動作を繰り返し行いましょう。反対側も同様に行います。

マルチヒップの使い方③

ここでは腸腰筋を鍛える使い方を説明します。

<STEP1>
マシンに対しカラダの向きを横にして立ちます。パッドの位置を中央にセットし、マシン側にある脚の太ももの前をパッドに合わせます。両手はバーを握りカラダを安定させましょう。

【check point】パットの位置は膝より少し上にくるくらいの高さにしましょう。パットの位置が上過ぎると、動作の範囲が狭くなり刺激量が少なくなってしまいます。

<STEP2>
パットを押すように力をいれ、膝を曲げながら脚を上げていきます。上半身はしっかり固定しておきましょう。

<STEP3>
上げられるところまで脚を上げたら、ゆっくりと脚を元の位置に戻していきます。

【check point】動作中は常に膝を曲げたまま行います。脚の力というよりも股関節を動かし腿上げをするような意識で行うとよいでしょう。

<STEP4>
この動作を繰り返し行いましょう。反対側も同様に行います。

マルチヒップの使い方④

ここでは内転筋群を鍛える使い方を説明します。

<STEP1>
マシンに対しカラダの向きを正面にして立ちます。パッドの位置は鍛えたい脚側に上げ、鍛えたい方側の太ももの内側をパッドにのせましょう。両手はバーを握りカラダを安定させます。

【check point】他のエクササイズ同様、パットの位置は膝より少し上にくるくらいの高さにしましょう。

<STEP2>
パットを押すように力をいれ、脚を閉じていきます。上半身はしっかり固定し、姿勢が傾かないようにしましょう。

<STEP3>
閉じられるところまで脚を閉じたら、ゆっくりと脚を元の位置に戻していきます。

【check point】内転筋群は他の筋肉に比べ筋力が弱い筋肉です。脚を元の位置に戻す際に急に力を抜いてしまうとケガをしてしまう場合があるので、戻す際も力を入れながらゆっくり動作を行うことを意識しましょう。

<STEP4>
この動作を繰り返し行いましょう。反対側も同様に行います。