今回は、ラグビーの花形ポジションについて紹介したいと思います。ラグビーには11種類のポジションがあり、それぞれに役割と特徴があります。

そんな中でも特に目立つポジションについて、解説していきたいと思います。

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ラグビーのポジション一覧

ラグビーには以下の10種類のポジションがあります。

FW(フォワード)

◯プロップ
背番号1番と3番の選手で、スクラムの最前線で戦います。

◯フッカー
背番号2番の選手で、スクラム最前線でプロップの間にいるポジションです。

◯ロック
背番号4番と5番の選手で、スクラムではプロップとフッカーの間に頭を入れて最前線に力を伝え、スクラムを押し込むのに必要なポジションです。

◯フランカー
背番号6番と7番の選手で、スクラムの後方で味方と相手の動きに目を光らせています。

◯No.8(ナンバーエイト)
読んで字のごとく背番号8番の選手です。

BK(バックス)

◯スクラムハーフ
背番号9番の選手で、スクラムやブレイクダウンから後方にボールを運び出します。

◯スタンドオフ
背番号10番の選手で、攻撃の起点となります。

◯センター
背番号12番と13番の選手で、バックスの特攻隊長たちです。

◯ウィング
背番号11番と14番の選手で、ポイントゲッターです。

◯フルバック
背番号15番の選手で、守備の最後の砦です。

ラグビーの花形ポジションはどこ?

ラグビーのポジションの中で花形だとよく言われるのは、1人しかいないポジションです。
フッカー、No8、スクラムハーフ、スタンドオフ、フルバックが挙げられます。フィールドに1人しか存在しないということは、他のポジションに比べてそのポジションの選手が重要な存在であると言えます。

また、ポイントゲッターのウィングも目立つ意味では花形とも言えます。フォワードやセンターが体を張ってブレイクダウンを形成し、相手選手のディフェンスラインに穴を作ったときにボールを託され、ゲインしたりトライしたり、チームが勝利するには重要な場面で結果を求められます。

ラグビーではタイミング、戦局によって注目されるポジションがあり、ゲームの流れが分かるようになると今このポジションの選手は仕事をした、結果を残した等、勝敗だけでなく、一つ一つのプレーを楽しむことが出来ます。

花形ポジション①フッカーの役割と有名選手

肉体戦がメインのフォワードの中で比較的ボールを触るポジションです。スクラムでは最前線の真ん中でフォワード8人をまとめ上げ、スクラムをコントロールします。

またラインアウトではボールを投げ入れるなど、セットプレーでは注目されやすいポジションであると同時に、攻撃・防御の起点となるセットプレーでキープレーヤーとなるポジションです。

また手先と体の使い方器用な選手が多く、重厚な体の割には驚かされるプレーをしてくれるポジションです。

日本代表では堀江翔太選手が有名です。プレーの器用さだけでなく、髪型でもとても目立つ選手です。

花形ポジション②No.8の役割と有名選手

スクラムで一番後ろにいる選手で、セットプレーからの攻撃・守備の起点となります。スクラムからボールを持ち出し、攻撃を仕掛けることも多く、フォワードの中で特に目立つ選手です。

走力・タックル力・突破力など全てのスキルでバランスの取れた選手がなることが多く、日本代表ですとアマナキ・レレイ・マフィ選手が有名です。

時にバックスの攻撃に参加するなど、2015年ラグビーワールドカップで南アフリカ戦で金星を挙げた時にも活躍したポジションです。フォワードの中では特にボールを持ったプレーで目立ち、モテるポジションです。

花形ポジション③スクラムハーフの役割と有名選手

選手15人の中で一番小さい人がなることが多いポジションです。スクラム・ラインアウトなどのセットプレー、ラック・モールなどのブレイクダウンから素早くボールを取り出し、次の攻撃にパス出しするポジションです。

ブレイクダウンに入り込んでボールを取り出す必要があるため小柄な選手に向いています。また、すべての攻撃起点に参加し、パス出しする必要があるため、高いフィジカルが求められます。

フォワードに対しても指示を行い、そのまま押し込み続けるのか、次もフォワードで起点を作るのか、バックスにボールを出すのか、試合の流れと素早い状況判断が求められるポジションでもあります。

時としてパスふりをして自分がボールを持ち出し、ビックゲインやトライを決める場面もあり、小柄な選手が大柄なほかのプレーヤーに向かっていく姿はかっこいいですよね。

日本代表では田中史朗選手が有名で、ニュージーランドのクラブチームでプレーしていた時はとても体の大きい外国人選手にタックルを果敢に挑んでおり、感動を呼びました。

花形ポジション④スタンドオフの役割と有名選手

バックス攻撃の起点となる目立つポジションで、海外ではフライハーフと称されるポジションです。チーム全体のサインプレーを決め、どのように相手のディフェンスラインを崩し、突破していくかゲームの流れと味方・相手のポジショニングを見定め指示を与えます。

スクラムハーフからパス出しされたボールを受け取るのがスタンドオフで、様々な方法で攻撃を仕掛けます。パススキルだけでなくキックスキルなども求められ、特に目立つ選手です。

日本代表では田村優選手が有名で、巷のラグビー女子から絶大な人気を集めています。

花形ポジション⑤ウィングの役割と有名選手

ポイントゲッターとなるポジションです。バックスラインの一番端にポジショニングして常にゲイン・トライを虎視眈々と狙っています。攻撃の面では味方がつないでくれたボールを受け取り、自慢の走力を活かしてフィールドを駆け巡ります。そしてラグビーの一番の醍醐味であるトライを取りに行きます。

ラグビーファンはトライを見たくて試合を見ていますので、これをチームの中で一番取るウィングは一番目立ちますし、モテます。守備でも相手によってキックされたボールをキャッチし、反撃することも多くあり、観客の目が一番いくポジションといっても過言ではありません。

日本代表では、松島幸太郎選手が有名で、先日行われたラグビーワールドカップ初戦 ロシア戦でもハットトリックを記録するなど、だれもが興奮したに違いありません。

花形ポジション⑥フルバックの役割と有名選手

守備において最後の砦と称されるポジションです。15人のプレーヤーの中で一番後ろにポジショニングし、攻撃・守備において後ろから戦況を把握し、前線にいる味方に大きな声で指示を与えます。

時としてバックスラインに参加し攻撃をしたり、前線のディフェンスラインが突破されてしまった時にボールを持った相手を確実にタックルして相手の得点を阻止します。

元日本代表の五郎丸歩選手が特に有名で、トライ後のコンバージョンキックの時に行うルーティーンは多くの人が見たことのあるプレーでしょう。

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まとめ

このようにラグビーには様々な花形ポジションが存在します。プレーヤー一人ひとりの特徴、体つきに見合ったポジションがあり、それぞれのポジションで活躍することが出来ます。

その中でも特にボールを触ることが多かったり、攻撃の起点になったり、トライを決めることが出来るポジションが目立ち、モテるポジションと言えるでしょう。ただそうでないポジションでも特徴のあるプレーが出来ますので、全員が目立つことが出来るポジションです。