本記事では、一言でラグビーといってもプレーヤーの人数によって呼び名が異なったり、ベンチ入りメンバーや交代のルールも異なるため、解説をしていきたいと思います。

※ラグビー日本代表、ラグビー国内トップリーグのほぼ全チームに導入されているトレーニングマシンを知りたい方はこちらをクリック

ラグビーの種類と人数の違い

ラグビーはプレーヤーの人数によって呼び名や特徴が異なります。

15人制:ユニオン

今年日本でラグビーワールドカップが行われるのが「ユニオン」です。

ユニオンは15人対15人で競うラグビーで、審判を含めると31人がフィールドに立っています。スーパーラグビーのサンウルブズや、オールブラックスはこのユニオンに属しています。

13人制:リーグ

日本では馴染みがありませんが、13人で行われるラグビーを「リーグ」といいます。

オーストラリアやニュージーランドでユニオンと同じようにメジャーな競技でユニオンと比べ更にハードなタックルが見られるのが特徴です。

7人制:セブンス

ユニオンと同じ大きさのグラウンドで7人対7人にて行われるのが「セブンス」です。

ユニオンやリーグと比べるとボールの展開が早く、モールやラックが少ないのが特徴です。スピードが求められるラグビーで、スクラムをバックスの選手が組む事もあり、一味違ったラグビーを楽しめます。

ラグビーユニオンの試合のスタメン・交代・ベンチ入り人数

ラグビーユニオンはスタメンが15人でそのうちフォワードが8人、バックスが7人で構成されます。

ただし、ラグビーユニオンでも社会人・大学・高校は前記の通り15人で行いますが、中学生は12人、小学校高学年は9人、中学年は7人で行うなど大人になるほどフランカーやナンバー8などのポジションが増えていきます。

社会人・大学のベンチ入り人数は8人でスタメン15人と合わせて23人が登録プレーヤーとなり、交代が認められるのは7人までです。

高校生は10人がベンチ入りし、25人が登録プレーヤーとなります。その中から交代が認められるのは最大8人までで、県のラグビー協会が交代プレーヤーの上限を決めます。

通常の交代は1回してしまうとサッカーと同じように再び試合に出ることができませんが、下記の場合は例外で一度フィールドの外に出たプレーヤーが代わりに入場したプレーヤーと再び交代し、プレーに戻ることができます。

・脳震盪の疑いがあり、レフリーがドクターのチェックが必要と判断し、診察を受けている間の一時交代
・出血があり、レフリーに命じられた場合の一時交代
・1,2,3番(フロントロー)のプレーヤーが交代し、代わりに入ったプレーヤーが負傷した場合(スクラムを安全に行うため)

ただし、コンタクトレンズを入れなおすなど、医療行為に当たらない行為等で一時的にフィールドから離れる場合の一時交代は認められません。

また、ベンチ入りの選手の中にはフロントローの訓練がされた選手を必ず3人メンバー入りさせなければなりません。

日本の実業団チームが揃って行われるトップリーグでは2018年シーズンまで外国人の出場プレーヤー数やメンバー入り数・交代枠制限などがありましたが、2019年シーズンからは廃止されています。

ラグビーリーグの試合のスタメン・交代・ベンチ入り人数

スタメンメンバーは13人、ベンチ入りメンバーが4人で17名の登録プレーヤーがいます。一度試合から出たプレーヤーが再び試合に戻ることができ、繰り返しの交代も含めて12回まで交代が認められています。

セブンズの試合のスタメン・交代・ベンチ入り人数

名前通りスタメンメンバーは7人で、ベンチ入りメンバーは5人までです。交代も5名まで交代あるいは入れ替えが認められています。

高校生ラグビーの試合のスタメン・交代・ベンチ入り人数

前記の通り、高校の場合はスタメン15人の他に10人の選手をベンチ入りさせることができ、25人で戦うこととなります。また交代は1つの試合で最大8人まで認められており、都道府県によって交代枠は異なる場合があります。

これは高校生の場合、社会人や大学生のように体が完全にできていないにも関わらず、ハードな大会日程で試合をこなす必要があるため、安全を考慮しベンチ入りメンバーが多く認められています。

ラグビーのシンビン制度

レイトタックル・レイトチャージやスポーツマンシップに反する行為を行ってしまったり、ペナルティーを特定のプレーヤーまたはチームが審判からの警告を経て、繰り返し行った場合に、審判がイエローカードを提示し、提示された選手は10分間フィールドから一時退場しなければならない事をシンビンと言います。

このシンビンは罪を小さな容器に入れるという意味を持っておりシンビンになった選手は、大会運営者が指定の場所にいる必要があり、自チームのベンチに戻ることはできません。

これはハーフタイムの間も適応され、チームメイトがロッカーに戻っている間も、自分のチームと合流することはできません。

シンビンを1つの試合で2回受けてしまうとレッドカードが提示され、退場処分となります。シーズン戦などでシンビンの回数に応じて累積3回でレッドカードなど後の試合に影響を及ぼす可能性もあります。

また近年はハイタックルやタックルの際に相手の足を肩より高いところに挙げてしまう危険なタックルなどで一発退場処分を受ける場合も多いです。

ラグビーとアメフトの人数の違い

前記の通り、ラグビーにはユニオン(15人制)、リーグ(13人制)、セブンス(7人制)があり、ベンチ入りの人数と交代人数に制限があるのに対し、アメフトは一度にフィールドに立てる人数は11人で、ベンチ入りの人数と交代人数に制限がありません。

好きなタイミングで何人でもプレーヤーを入れ替えることができるので、それぞれのポジションや戦略に特化したプレーヤーをそろえるのが一般的です。

たとえばキック専門のプレーヤーがいるなど、ラグビーでは考えられない交代の仕方をすることができます。

※ラグビー日本代表、ラグビー国内トップリーグのほぼ全チームに導入されているトレーニングマシンを知りたい方はこちらをクリック

まとめ

この通り、ラグビーには実はさまざまな種類とルールがあります。皆様もそれぞれのラグビーの違いを理解していただき、それぞれの魅力に気付かれ、自分に一番合うラグビーのスタイルを見出していただけたら嬉しいです。